子供をバイリンガルに育てる海外育ちの日本人の話


家族ぐるみで仲良くしている友人のひとりに

日本語と英語のバイリンガルの男性がいます。

 

私の前職の同僚で

夫婦ともに、そして子供も同年齢なことから

会社を辞めた後も2家族で旅行に行ったりする仲です。

 

英語圏育ちの彼は

その英語力を存分に生かせる仕事をし

成果も残しています。

 

そんな彼が自分が計画している子育てのプランについて話してくれたことがあります。

私はそれに衝撃を受け、大いに影響も受けたわけですが、

本題に行く前にまずは彼の生い立ちから書きたいと思います。
 

 

友人は日本で生まれた日本人。

お父さんもお母さんも日本人です。

 

地方都市に生まれた彼は

幼少期に父親の仕事の関係でアジアの英語圏に引っ越します。

何か国か移り住んだようです。

 

小学校の高学年のときに日本に帰国し、

高校生まで日本に住むことになります。

 

ただし、通った学校はインターナショナルスクール。

家では日本語、学校では英語という生活です。

 

子供のころに英語圏育ちですので

もちろん英語は問題なし。

当時の日本語がどのレベルだったのかは分かりません。

 

高校生の途中で

彼は親を説得して単身渡米します。

 

日本の学校が合わないという感覚を持っていたそうで

10代半ばで一人で海外へ行くことを選び、

ご両親もそれを後押ししてくれたそうです。

 

そのままアメリカで大学を卒業し

その後日本に帰国、

誰もが知る超が付くほどの純日本企業に就職しました。

 

そして数年働いた後転職。

同じ日本で私と同じ会社に中途入社し

今も働いています。
 

というのが彼の経歴。

 
 

で、ここからが本題なわけですが、

そんな彼が話してくれた子育てプラン。

 

それは

『自分の子供を小さいうちから英語圏で育てる』

ということでした。

 

英語と日本語のバイリンガルにするということを

「夢」とか「憧れ」ではなく

「プラン」として描いていました。

 

普通の日本人の感覚からすると

「バイリンガルにするために海外で子育てって

お金あるなぁ~~~。」

とか、

「小さいうちから外国育ちって

日本人として色々問題が出ちゃうのでは・・?」

とか、

不安要素はいろいろ思い浮かぶと思います。

 

というか、私は思い浮かびました。

で、

私は彼に聞いてみたわけです。その疑問を直接。

 

まずはお金のこと。

彼と同じ会社で働いていた私は

彼の年収がだいたいどのくらいか想像がつきます。

 

友人は若くして管理職なので

平均的な同年代の年収より多いと思います。

でも正直言って、「すごく多い!」ということはありません。

 

少なくとも、

「俺、子供をバイリンガルにするために海外で育てるわ」

と何の躊躇もなく言っちゃうような人の年収のイメージではないです。

 

そんな彼のお金に対する質問の答えは、

「お金ないよ~。

インターナショナルスクールなんて絶対無理だし。

だからアジアの英語圏で母子留学させようと思うんだよね。」

というものでした。

 

母子留学。

 

ということは、自分は行かないという事です。

母親と子供だけが海外に行き、

自分は日本で働いてお金を送ると。

 

それは寂しい!と思いますが

実際は彼が務める会社は希望を出せばアジアへの転勤は可能なので

一緒に行くことは不可能ではないと思います。

 

 

そしてもうひとつの質問、

『幼少期から海外で育てて日本人としてきちんと育つのか?』ということ。

これは英語の早期教育を論じる場面では避けて通れないトピックですよね。

 

彼はこの問いに対して明確な答えを持っているわけではありませんでしたが、

自分の経験上、大丈夫だと自信を持っているようでした。

 

とは言っても

友人は日本語に関して何も苦労しなかったわけではないそうです。

アメリカの大学卒業後、日本企業に就職した時が本当に大変だったと言います。

 

日本語は喋れるものの、

上司に対する言葉遣いや

客からの電話の対応の仕方、日本では常識的な物事が分からなかったと。

 

かなり大きな純日本企業ですので

そのあたりは厳しかったんじゃないかと思います。

 

で、そんな苦労をしながら数年間働いた結果、

彼の日本人としての振舞や知識は、特に問題のないものになりました。

 

実際ここ何年か、私が彼と職場や職場外で話す時、

バイリンガルであることは全く分かりません。

日本語の発音が少しおかしい、といったこともありません。

 
首をぴょこぴょこと上げ下げしたりして

見た目は完全にちょっと気弱な日本人。

 
 

結局彼が言いたいのは

「就職して1年目なんて誰だって大変だし

自分はそれが「日本人としての振舞い」という部分もプラスされてただけ。」
 

「英語圏で育ったことで後から苦労することはあったけど

得られたものに比べたらそんなのは大したことじゃない。」

 

ということでした。

そしてこうも言っていました。
 

「子供時代をこういう環境で育ててくれた両親に本当に感謝している。

だから自分の子供にも絶対に自分のような環境においてやりたい。」

 

友人は自分がすごく得な人生を歩んでいると考えているようです。
 

実際、日本の社会の中で

日常会話や関係者内でのミーティング英語を話せる人は沢山いても

ビジネスの場面でネイティブのまくしたてるような交渉に

柔軟に対応できる英語力を持つ人は少ないと思います。

 

そういう英語力を持っている友人はやっぱり会社に重宝されるわけで、

そんな彼は

日本に帰国した後に自分がラッキーな日本人だということを認識したようです。
 

彼自身がそうであるように、

国際的なビジネスの場で存在感のある活躍をするためには

高い英語力があることは最低限レベルの話であり

だからこそ彼は自分の子供にもその力を持たせてあげるんだという

強い意志を持っています。

 

もちろん英語力だけが全てではなく

彼はそもそも頭の回転が速いタイプですし、

見えないところでの努力や苦労もあると思います。

 

ちなみに彼の奥さんは現在英語が全くできませんが、

アジア留学にとても乗り気。

夫の友人の多くがEnglish speakerであることもあって

オンラインの英会話スクールで勉強しています。

 
 

このブログのタイトルにあるように

私が親子留学をしたいと思ったのは

この友人の影響があります。

 

「子供をアジアで育てようと思うんだよね」

とサラっと言った彼に衝撃を受けたのです。

 
そんな簡単に?!と。

 

正直私にはぶっ飛びすぎで

自分の選択肢としては現実味は薄いと思いましたし、

パパにベッタリな娘を父親から離すことに抵抗があるので

何年にも渡る長期の母子留学はないだろうと思います。

 

また私も含めた多くの日本人が持っていると思われる

『日本で育って、日本で年をとっていくのが普通』という感覚を

友人は持っていませんので

そのあたりは友人と私で根本的に大きく違う点だとも感じます。

 

でも、

この友人の考え方は

私の心理面のハードルを大きく下げたことは事実なんですよね。

 

海外育ちの彼にしたら

国境ってこんなに低いのねと。

 
 

いずれにしても

来年か再来年あたり、友人家族と私たち家族で

アジアへ偵察旅行に行こうと計画しています。

 

さて、どんなものが見えるやら。

良くも悪くもとても楽しみです。

 
 


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